― 長く生きて見えてきたこと ―
人は若いころ、人生にははっきりとした成功の道があると思っています。
努力すれば成功する。
正しい判断をすれば失敗しない。
人生は計画どおりに進む。
しかし長く生きてみると、人生はそれほど単純ではないことが分かります。
思い通りにいかないこと。
予想もしなかった出来事。
突然現れる人生の壁。
人生には、自分の力だけではどうにもならないことが数多くあります。
私自身も、これまでの人生で多くの失敗や遠回りを経験してきました。
若いころは、失敗はできるだけ避けるべきものだと思っていました。
しかし今振り返ると、人生で本当に役に立った経験は、成功よりもむしろ失敗の中にありました。
失敗をすると、人は自分の弱さに気づきます。
そしてその経験が、次の判断を少しだけ賢くしてくれます。
もう一つ、長く生きて分かったことがあります。
それは、人は誰でも欲望に弱いということです。
楽して成功したい。
他人よりも豊かになりたい。
将来の不安をなくしたい。
こうした気持ちは、誰の心の中にもあります。
そしてその欲望が強くなったとき、人は判断を誤ることがあります。
世の中には多くの「うまい話」がありますが、その多くは人の欲望を利用したものです。
私は長い人生の中で、こうした出来事を何度も見てきました。
人はお金に騙されるのではありません。
自分自身の欲望に騙されるのです。
この「欲望」と「金の罠」の関係については、
拙著 「金の罠シリーズ」 でも詳しく書いています。
人生を振り返ると、多くの出来事には意味があります。
成功も失敗も、すべてがその人の人生を形づくっていきます。
もしこの文章を読んでいる方が、今人生の壁にぶつかっているなら、それは決して無駄な経験ではありません。
その経験が、いつか人生を理解するための大切な材料になるかもしれません。
海野悠斗の著書
社会や人生に潜む落とし穴について書いた
「金の罠シリーズ」
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